ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの音質比してみた。(比較映像あり)
僕はマイクがなぜか好きで、理由は何とも言い表せないが、マイクがあることで動画に音声を載せることができたり、マイクを通すことで魅力的に声質にすることができたりなど、それらのことを総合的に魅力を感じる。マイクが違えば、どんな違いが出るだろう、と興味が沸いた。そこでダイナミックマイクとコンデンサーマイクの音質比較をしてみようと思い立った。
今回の比較に使用するマイク
・ダイナミックマイク
SHURE SM58
SHURE HP https://www.shure.com/ja-JP
世界的音響機器ブランドのSHUREが誇る定番中の定番と言われるSM58をピックアップしてみた。もう10年以上前から愛用している愛機でもある。
・コンデンサーマイク
BLUE Yeti
BLUE Microphone HP https://www.bluemic.com/ja-jp/
こちらも有名なBlue Microphone社のUSBタイプのコンデンサーマイク。USBタイプのマイクとしては定番のマイクであるYetiである。僕はYeticasterと言われるマイクアームがセットになったものを購入した為、マイクスタンドは別途購入した。
今回の比較条件
どちらもPCに接続し、Audacityというミックスソフトで録音。ゲインレベルをほぼ同じに設定し、マイクから約20cm離れて録音。音質はオリジナルのままで検証。マイク本来の性能を試せるようにできるだけ条件を揃えた。
SM58はYAMAHAのAG03というオーディオインターフェイスを介してPCに接続している。
*今回の比較検証の様子はYoutubeにも動画をアップしているので、音声を実際に聴きたい方はこちらもチェックしてみて下さい。
今回の比較結果
SHURE SM58
音質 | ★★★★★ |
音量(Gainレベル) | ★★★ |
ノイズ | ★★★★★ |
機能性 | ★★★★ |
音質は素晴らしいの一言。個人的な好みとしては、こちらが好み。少し中音域に寄った音質が僕にはたまらない。音
量はオーディオインターフェイス側のGainレベルを9まであげて録音したので、これ以上、音量を上げるにはPC側の設定をあげる必要があるが、一般的な用途としてはこのままでも問題が出ることはない音量だろう。
ノイズはオーディオインターフェイスを使っていることもあるだろうし、ノイズに強いと言われるダイナミックマイクでもあるから、ほとんど入っていない印象。ホワイトノイズが少しあるのは確認できたので、ソフトで調整すれば問題ないだろう。
機能としてはシンプルで、マイクとしての機能のみ。単一指向性のマイクなので、基本的に他の音を拾わないようにマイクの集音範囲は狭くできているのだが、少し離れても割と音は拾ってくれるのが地味に嬉しいところ。通常これで問題はないが、昨今は様々な機能をもったマイクも出てきているので、一応★3つとした。スイッチがあれば通常は便利なのだが、オーディオインターフェイスがあれば、そちら側でオフに出来るので問題ない。USBタイプのマイクであれば、必須なのでご注意を。
BLUE Yeti
音質 | ★★★★★ |
音量(Gainレベル) | ★★★★★ |
ノイズ | ★★★★ |
機能性 | ★★★★★ |
こちらも音質は素晴らしい。SM58に比べると、フラットな音質。音質に関しては好みでしかないので、好みがない方はどちらを選んでも問題ない。
音量に関しては、こちらの方が優秀で、Gainレベルは半分にも関わらず、SM58と同等のレベルの音量を確保できた。今回は20cm離れたところから録音をしたが、レベルを上げれば、もっと離れても、音量を確保することが可能だ。だがしかし、それと同時にノイズが増えたり、より環境音を拾うようになるので、その部分には注意が必要だ。
音量を大きくして、注意深く聞いてみると、少しだがノイズが確認できた。まぁ気になるレベルではないと思うが、★は4つとした。USBタイプを含め、コンデンサーマイクは電源が必要なマイクなので、ノイズに少し弱いとされているので、それが影響したのだと思う。
本マイクには十分な機能があり、”単一指向性”、”双指向性”、”無指向性”、”ステレオ”といった4つの指向性モードを搭載し、さまざまな場面でも、このマイク一台で対応できるように設計されている。今回は指向性の検証も行ってみたのだが、結果としては、それぞれの有用性はそれほど証できなかった。スタンドを中心に、自分は動かず、マイクを回転させて検証したため、180度回転させた時にはマイクが離れ過ぎてしまい、少し録音条件を悪くし過ぎてしまった。出来たこととしては、もっと距離を一定に保った上で、指向性の範囲を検証すれば良かったと思っている。できるならば、マイクとの距離を20cmで保った上で、2人で同時に話すなど検証すると、より検証の意味があると思う。
本マイクには、マイクのオンオフができるミュートスイッチが搭載されているので、手軽にミュートができるのは嬉しい。ただ、オフにした時にマイクが点滅する仕様に関しては変えてほしかった。PC起動中は、念の為、マイクをミュートにするのだが、ずっと点滅しているのが気になる。まぁ、日常の音声をハッキングされるということは滅多にないことではあると思うが。
また録音されている自分の声をリアルタイムでモニタリングしながら、録音ををできるようにマイク底面にミニジャックのポートも用意されている。自分の声をモニタリングしながら、録音する人が一般用途でどれほどいるのかわからないが、ある一定の環境においては必須の機能ではあると思われる。
まとめ
個人的な好みとしては、SM58だ。音質の好みと、サイズの小ささが、普段使いには最適で、マイク本体が小さいことで、自分の視界を邪魔せず、配信に集中しやすい。シンプルイズベストといったところか。ただ、Yetiも非常に良いマイクで、本体が少し大きめなので、設置場所を工夫する必要があるが、用途がゲームではなく、ポッドキャストなどであれば、その機能も合間って最適になると思われる。どちらも高性能なマイクであることには、今回の検証を見ても間違いないので、どちらもオススメできる。
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